雇われない女性たちの生き方(起業という働き方)

2016年11月10日木曜日

ハウスワイフ2.0の内容は(雇用されない女性たちの生き方.24)



では、そのハウスワイフ2.0とはどのような現象を取材した本なのか解説してみたい。



 著者エミリー・マッチャーはハウスワイフ2.02014年出版。

ハーバード大学卒のエミリーは、不況で就職が厳しく、卒業後は地元へ戻り
ノースカロライナ大学の疫学研究所で事務職に従事するが、やがて離職する。

同世代の若い女性たちがエリート職を捨てて次々と主婦になる現象に注目して本書を発表した。
ニューヨークタイムス紙、ニューヨーカー誌が絶賛し全米で議論が起こったのである。
著者自身もノースカロライナの田舎で夫とともに手作りライフを楽しむ「ハウスワイフ2.0」である。




 本の内容はこうである。

ベビーブーマ親世代は企業で男性と同等に働き、ガラスの天井を破ることに価値をおいた。

しかし、それは幸せな人生だったか。

家事なんて時間の無駄とファーストフードを食べる母親を反面教師とする。
高学歴で流行にも敏感な私達。かっこいいニューヨーカーに憧れたけどがんばっても出世はできない。
会社に使われない自分の生き方をしたい。

それは祖母の時代のあのレトロな手編みのインテリアでスコーンを焼く主婦かもしれない。

私達世代は企業社会を捨てるのだ。




 田舎で野菜を作り、裏庭で鶏を飼う。子供は通信教育。
オーガニックライフで生きて行く。素敵な家庭生活を公開しブログで発信する。

みんなが憧れる主婦になりたい。

素人お手製グッズのネット販売サービス会社エッツイーが急成長でハウスワイフ2.0
手作り品を作り売って稼ぐのである。

新たな農業ブームの先頭にも立ち創造的な仕事で起業する。




 ハウスワイフ2.0は会社を辞めた若い専業主婦だけではない。

若い男性、未婚の女性もハウスワイフ2.0的な生き方を始めだした。
これは同時多発的な現象なのだ。このムーブメントは発展途上である。

それゆえに私達の働き方、生き方を根本から変えてしまう可能性を秘めている。
完全なHW2.0へバージョンアップするために必要なことは何だろう。




    男性にも手作り家事に参加してもらう

    経済的自立を大切にする

    ほどほど恵まれている中流階級だと自覚する

    社会全体の利益を考える


以上が本の内容である。次に少しだけ4つについて補足してみよう。

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