雇われない女性たちの生き方(起業という働き方)

2016年11月30日水曜日

ハウスワイフ2.0という起業(雇用されない女性たちの生き方.26)

このように、インタビューをして著者のエミリーは、行き過ぎたHW2.0現象に少し提唱をならしています。


 しかし、なぜHW2.0現象はおきたのか。

アメリカのガラスの天井はいつまでたっても破れない。

男性社会は変わらない。ならばこちらが環境を変えよう。
都会に住む高学歴で流行にも敏感な若い女性たちは専業主婦となり、田舎へ越す。

その生活は2世代前の祖母の時代の生き方だ。
昔みたいに手作りをして子育てを充実させよう。
昔とちょっと違うのはITが生活の一部になり流行となったスローライフをブログで発信し、
手作り品をネットで売ることだ。

田舎にいながら主婦で起業もしている。

ブログからみる自然にあふれた写真は心を揺さぶる美しさと憧れが入り交じる。
元々流行にも敏感な女性たちは即行動を起こす。

専業主婦って素敵よ、と言わんばかりに。
 でもそれでは、社会は変わらないとエミリーは最後には提言する。
好きなことだけして生きて行くのも悪くないが、もっと外の現実社会と向き合おう、と言っている。

起業といっても自立できていない。
その生活はやり過ぎの感がある。
 日本もいつかはHW2.0現象が起こるだろうか。
宗教のあり方や地理的環境、食文化などを照らし合わせて、
日本のミニ起業家と類似な点はあるか、違いはあるか、日本の女性たちにインタビューで考えてみたい。
 さて、HW2.0現象になった要因のガラスの天井は日本でも存在している。

女性は強くなったとはいえ、ビジネスの世界はまだ男性中心である。

そのため女性の感性、慣習が分からず、女性の気持ちも理解できない状況である。

女性がもっと意見が言える社会となることが望ましい。
管理職、議員などが増え女性が声を上げて世の中を変える環境を作ること、
そしてロールモデルを育てることも急務である。


政府はまずは企業から女性管理職30%と提唱している。
しかし、今のような男性と同じ長時間労働では管理職になりたい女性は少ないだろう。

日本の長時間労働を是正しないままで、女性管理職を創出しては、アメリカと同じことが起きる可能性はある。

郊外へ越して専業主婦になるという現象ハウスワイフ2.0だ。
HW2.0の主婦は、実は、完全な専業主婦という訳でもない。

オーガニックな生活をしながら手作りのジャムや衣服などをネットで販売し、
自らの生活をブログに投稿することでファンを増やし収入を得ている。

このスタイルは起業と言えよう。


※補足

2015年のグラントソントン調べでは、国際社会における中堅企業(100人~750人)の 
経営幹部の女性比率は、以下のグラフの通りである。
日本は10年連続最下位である。
(アジアでは上位10位にインドネシア、フィリピン、タイ、中国)